原子力プラントの再稼働見通しが不確定の中、2012年度夏季節電要請が、関西電力(株)からあり、マキウラ鋼業(株)としての取組みを以下に述べます。


今夏(平成24年度)の需給見通しと節電のお願いについて

平成24年5月19日付け
関西電力株式会社


【抜粋】
具体的には、全てのお客様に対して、お盆を除く7月2日から9月7日までの平日9時から20時の間、一昨年(平成22年)の夏と比較して15%以上の節電へのご協力をお願いします。

と成っています。

このことは、マキウラ鋼業(株)の今年度電力契約今年4月1日からの契約電力で達成しており、下記デマンド自動抑制制御装置システムを確実に行うことを最重要事項とする。


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デマンド抑制が重要であることは勿論であるが、企業活動としては生産効率・原単位の向上を図ることも重要課題である。

我々は、RMS(ルートミンスケアー)計で主モーターの実負荷電流の2乗したものをジュール熱換算し主モーターの負荷率の監視を行うと共に、主モーターの巻線温度上昇からモーターの外気吸込み温度を差引して主モーター巻線の温度上昇も監視することでモーターの実負荷状態を監視。


このことにより、シュレッダー主モーターの負荷率・効率の向上を図ると共に過負荷抑制とDM自動抑制を行う。
二つのシステムで、節電要請に伴うデマンド抑制を確実に行うと共にシュレッダー主モーターの負荷率を上手く制御することで以前以上の生産性の向上を図っていきます。


また、夏季休日特約への協力として昨年(平成23年度)同様に電気休日として契約電力(3,000kW)の81.7%削減した日を設ける。
この、電気休日を利用して設備の修理・保全業務を計画しています。
ピーク時間調整特約に付いても昼休み後の、一部設備稼働開始時間を遅らすことで協力可能かを検討します。

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2012年度(4月1日以後)は、昨年度契約電力を15.5%の削減で電力契約し通常操業を行っていきます。
設備の効率的な稼働をすると共に、デマンド自動抑制制御装置を有効に活用することで継続的なこの節電活動を実施します。

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平成24年6月10日

事務所の照明器具(蛍光灯)の反射板清掃及び蛍光灯管交換、天井・壁面・床・カーテンの清掃を実施。
これにより照明効率を向上させることで事務所作業環境の向上を図った。
また、同時にクーラーのフィルター清掃及び一部クーラーのラジエターフィンの清掃を実施し、冷房効率の向上を図り節電対策を実施した。



平成24年6月27日

関西電力からの計画停電実施の要請意に対し計画停電実施時の対策を行う。

(1) 顧客優先に考え計画停電実施時の事務所最低電源確保の手順書を作成し、機材の準備と訓練の実施を行った。

(2) 工場電源の計画停電実施の設備保護(停電による設備損傷が無い様に)を考えた計画停電実施時の機器停止手順書を作成した。

また、夏季休日特約への協力として昨年(平成23年度)同様に電気休日として契約電力(3,000kW)の81.7%削減した日を設ける。
この、電気休日を利用して設備の修理・保全業務を実施した。
7月で2日間、8月で1日間、9月で2日間の合計5日間の電気休日を行った。

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今後も、節電に協力をしながら作業効率の向上と作業環境の向上を図っていく考えです。